映画「靖国」:神社が映像削除要請 李監督らに「事実誤認がある」

 ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」(李纓監督)の上映を中止する映画館が相次いだ問題で、靖国神社(東京都千代田区)が、事実を誤認させる映像があるなどとして、李監督と制作会社「龍影」、配給元の「アルゴ・ピクチャーズ」に対し、一部映像の削除を求める通知をしたことが分かった。

 靖国神社が11日付でホームページに公表した。「境内における撮影許可手続が遵守(じゅんしゅ)されていないだけでなく、その内容についても事実を誤認させるような映像等が含まれており」と理由を記載。李監督らに「質問と問題映像の削除等の適切な対応を求める通知を行いました」としている。

 毎日新聞の取材に靖国神社は「取材は14日以降にファクスで受ける」と話した。

(毎日新聞 2008年4月13日 東京朝刊)


映画「靖国」:神社が映像削除要請 「事実誤認」詳細回答せず 毎日新聞取材に神社側

 ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」(李纓(リイン)監督)に事実を誤認させる映像があるとして、靖国神社(東京都千代田区)が李監督と製作会社「龍影」、配給元の「アルゴ・ピクチャーズ」に一部映像の削除を求めた問題で、靖国神社は14日、毎日新聞の取材に回答した。

 「事実を誤認させるような映像は具体的にどの場面か」との質問には「映画パンフレット及び公式サイトに掲載されている予告編中に確認されるところだが、先方に回答を求めている段階」として、詳細は明らかにしなかった。また、取材撮影許可については「過去10年間、龍影からは3度の撮影許可申請を受けているが、『靖国 YASUKUNI』の製作を目的とした申請は受けていない」と回答した。

(毎日新聞 2008年4月15日 東京朝刊)

 


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