映画「靖国 YASUKUNI」の本県上映を求める声明
ドキュメンタリー映画「靖国」の上映が、本県も含めて相次いで中止となる極めて遺憾な状況が生じています。
上映を予定した映画館が、右翼団体の街宣活動などを受けて上映を中止したわけですが、見逃してならないのは自民党議員の動きであると考えます。「政治的に中立でない。監督の経歴は、過去の作品は」などと文化庁、配給会社に圧力をかけ、また、国会質問で文化庁の助成金返還を求めています。
私たちは、日教組の教育研究全国集会会場貸し出しを拒否したプリンスホテルの問題や自衛隊宿舎への反戦ビラ配布に対する有罪判決もあわせて、現在このような流れに、きわめて危険なものを感じます。
表現の自由、そしてそれを視聴する国民の自由は、憲法で保障された権利として守り、守られるべきものであって、政治的圧力や暴力で言論を封殺することは許されません。
私たちは、今後、「靖国」の高知県上映を実現するために、様々な方々と協力していくことを表明します。
2008年5月2日
「靖国を高知で見る会」
呼びかけ人 山崎秀一(高知県平和運動センター議長)他10名
*趣旨に賛同し、個人の立場で呼びかけ人になっていただける方、連絡を!
(サロン金曜日@高知より http://saron-kinyoubi.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_9bb0.html)
映画「靖国」:高知で見る会、上映求め声明 /高知
ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」(李纓監督)が県内の映画館で上映中止になった問題で、県内の有志でつくる「靖国を高知で見る会」が2日、政治介入を批判し、県内での上映を求める声明を発表した。
同会は、山崎秀一・県平和運動センター議長ら10人が呼びかけ人となり、結成された。声明では「政治的圧力で言論を封殺することは許されない」と批判。「表現の自由とそれを視聴する国民の自由は憲法で保障された権利」と訴えている。同会は同映画の自主上映などの対応窓口となる配給会社「シネマ・ディスト」へフィルムの貸し出しを求めており、7月中旬にも高知市内で上映したい考え。
また、四万十市でも4月27日に住民らが「上映を求める会」を作り、幡多地域での上映を申し入れている。【近藤諭】
(毎日新聞 2008年5月3日 地方版)
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