映画『靖国』の公開劇場の皆さまへ
この度は、映画『靖国』の上映をお引き受けいただき、大変ありがとうございます。
稲田朋美および有村治子、両国会議員による政治介入に端を発したこの度の上映妨害の動きにつきまして、皆さまのところにはマスコミ各社による報道を通して、事態の推移が伝わっているものと存じます。
映画『靖国』に対する不当な圧力から映画上映を守るべく、すでに弁護団が結成され、李纓(リ・イン)監督、製作会社龍影、および配給会社を強力にバックアップする体制が作られております。
更に今回の問題を、広く「表現の自由」および「知る権利」への侵害と捉え、ジャーナリストによる連絡会も準備されました。
なお、一部マスコミで報道された以下の点につきましても、全くの不当な映画への検閲であり弾圧であると捉えています。
映画にご出演いただいている刀匠の刈谷氏には、映画完成の時点でお見せし承諾を得ており、先日のマスコミ取材に対しても、ご本人は上映中止の意志がない旨の発言をされております。
また、撮影時の許可等に関する靖国神社からの質問状につきましても、何ら当方に問題点はなく、現在弁護士を通して回答書を準備中です。
今回の件につきまして、多くの一般の方々から励ましのご連絡をいただいておりますが、映画『靖国』の上映成功に向け、劇場の皆さまとともに粛々と公開の準備を進めてまいる所存です。
皆さまには引き続きお世話をおかけいたしますが、今後ともご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
2008年4月21日
映画『靖国』製作会社 龍影
映画監督 李 纓
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