有村治子議員に抗議「人権侵害の暴言」…「靖国」で映画復興会議

 ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映問題で、中小の映画プロダクションなどでつくる日本映画復興会議は11日までに、文化庁の所管法人が映画に助成金を出したことを追及した国会議員の対応に抗議する声明を発表した。

 声明は自民党の有村治子参院議員が3月27日の内閣委員会で、助成を承認した専門委員の一人が「映画人九条の会」のメンバーであり、助成金交付決定に影響を与えたと発言したことについて、「個人の思想信条を問題にし、公的業務に携わることの可否を決めようとする、基本的人権の根本を侵害する暴言」と非難。

 また、今回の問題によって今後の助成で「映画人が不必要なプレッシャーを感じ、内容を自己規制する好ましからぬ事態が起きることも予想される」と憂慮している。

 日本映画復興会議はプロダクションのほか、映画サークルや労働組合、映画評論家らで構成。独立系映画の支援活動などをしている。

(2008年4月11日18時34分スポーツ報知)